山の神ともったいないオバケ
あなたが今日残したおかず。
山の神様は見ています。
どうも、山の神です。
昔、ご飯を残すと「もったいないオバケ」っていうのが夢に出てくると言われたものです。
もったいないオバケは、残したおかずの原材料達が巨大化して襲ってくるというもの。
ピーマンさんを縦に切ったやつはカナリ怖そうなので残したくなかった。
次にカボチャ君。こいつは基本的に重いので、デカくなると、その質量に押し潰される恐怖があった。
ある食べ残しをしてしまった夜。
本当にヤツらはやってきた。
その日残したのは、そう、ピーマンさんとカボチャくん。
しかし、出て来たのはニンジン王子とキャベツ大納言。
ニンジンもキャベツも残していないので、頑張って主張した。
「いやいや、残してないよ」
王子と大納言「もったいなぁーい、もったいなぁーい」
「そんなランダムになんでも来られたら、溜まったもんじゃないよ」
王子と大納言「もったいなぁーい、もったいなぁーい」
そっからはもう水掛け論。
むしゃくしゃした。
それからと言うものの、もったいないオバケを信じていない。