手を挙げているけど、私を当てないで欲しい。
小学校では、全裸で教室を走り。
中学校では、ひっそりと過ごし、
高校では、少しひっそりと過ごし、
大学では、ひっそりと過ごし、
今は全裸で走り回ってます、
ゴミブロです。
そんなひっそりと過ごしていた、
中学生の頃、
頭が悪くてスポーツが出来ないという、
前世に確実に何かしでかした私。
そんな私が怖かったのが、
先生からの全員に問いかける系の質問。
はーい!
あなたは中学生ですか?
と英語で言える人ー!
全員が、はーーーい!
と手をあげるのである。
この瞬間、
正解がわかっていない自分は、
出来るだけ当てられない方法を常に考えていた。
- 迷いながらあげる
- 大声を出してあげる
- 控えめにあげる
- 真顔であげる
- ちょっとニヤつきながら挙げる
- キョロキョロしながら挙げる
どれも不正解である。
正解は、
瞬時に周りの生徒の表情と
手の挙がり具合を真似ることだ。
先生が当たるまでの数秒で統計を取り、
少し腕を曲げ気味の人が多ければ、少し曲げ、
ピン!と張ったあげ方が多い場合は、それに習う。
表情もそうだ。
笑っているか、真顔なのか、にやけているのか、全ての生徒の顔色を目線を変えずに分析し、瞬時に答えを出すのである。
それだけ頑張って回避した場合にも、油断は禁物だ。
他の子が当てられた時に、
「わっかりーませーん!!」
ドッ!(みんなの笑い声)
という展開の場合は、しきり直しになる。
みんなの笑い声の時は自分も勿論笑うのだ。
そして、
結局俺が当てられて、
泣きながら「わかりません」って言うんだけどね。
控えめな挙手